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法律関係

内縁と相続

日本の家族制度は一夫一婦制をとっています。しかし世の中には、故あって入籍できない男女、互いに入籍する考えはないが一緒に生活する男女などいろいろあります。そこに人生のドラマが生まれるのかもしれません。

ところで内縁とは、婚姻する意思をもって共同生活を送り、社会的には夫婦と認められながら、婚姻届がなされていないために法律上夫婦と認められない関係をいいます。ですから、男女で共同生活を送っていても婚姻の意思がなければ単なる同棲であって内縁関係とはいえませんし、いわゆる妾関係のように、婚姻の意思はなく、経済的援助を得るために性的関係を継続する関係も内縁とはいいません。

内縁は、入籍していないが、夫婦の実体を備えていることから、法は婚姻に準じて、できるだけ尊重しようという立場をとっています。例えば、労災で内縁の夫が死亡した場合に内縁の妻に遺族補償金を受け取る権利を与えたり、公務員の死亡退職金の受給権者を内縁の妻に認めたりして保護しています。また、内縁関係が不当に破棄された場合、法律上の夫婦が離婚する場合と同様に、慰謝料請求や内縁関係に入ってから形成された財産の財産分与請求を認めています。

しかしながら、例えば内縁の夫が遺産を残して死亡した場合、例え20年、30年内縁関係を継続したとしても、内縁の夫に相続人がいる限り、内縁の妻は遺産に対して一切相続する権利を認められません。最高裁もそう言っています。

ですから、内縁の妻を苦境に陥れないためには、遺産となるべき財産を生前に内妻へ贈与するとか、遺言書を作成しておくことが大切です。

弁護士 浅野 孝雄

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