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社長のための経営講座

第90回 アセアンの経済成長とシンガポール

今年の日本M&A協会の国際会議は、3月下旬アジアの中心に位置しているシンガポールで開催されました。日本全国の約360の会計事務所の先生が出席され、経済成長の著しいシンガポールの今後について研修を行いました。

シンガポールは、50年前東京オリンピックの年にマレーシアから分離独立しました。淡路島と同じ大きさの島で人口300万人余りの小さな漁村でした。建国の父と言われるリー・クアンユー首相(我々の訪問中に93歳で死去)の指導のもと、今では1人当たりGDPは、日本36,449USD(4,373千円)を抜いて78,763USD(9,451千円)と2.16倍に成長しています。
シンガポールは、スイスのような金融立国の国を目指して発展してきましたが、現在は、世界から優秀な頭脳も集めて知的財産分野での先端技術の集積地を作ろうとしています。日本の大学の脆弱な研究費予算と設備に見切りをつけて、バイオ研究室を丸ごとシンガポールに移した先生もいます。政府からの研究費と研究設備の補助金は、日本の大学と比べものにならないくらい高額な金額になるそうです。
現在の人口は、540万人ですが、永住者を含む外国人は実に200万人に達します。低い所得税率や配当、キャピタルゲイン、相続税を非課税にして企業と人の経済活動を強力にバックアップしています。2年前までは7億円程の金融資金を持参すれば永住権が取得できたようですが、今は専門的頭脳を持っている人やビジネスを行う人でないと永住権の取得は難しくなっています。

中国、インドを除くアセアンは、経済成長が著しく6億人の人口があり、シンガポールは、金融、交通、情報、物流のハブとしての機能に優れており、公用語が英語のためコミュニケーションが容易に取れます。世界の金融機関と大企業は、アジアでの活動拠点をシンガポールに置き、アジアのビジネスをコントロールしています。
日本は、人口減少、高齢化(2050年には9,500万人 高齢化率 39.6%)、経済空洞化、コスト増(円安、エネルギーコスト高騰)により市場は縮小していく一方です。日本の平均年齢は、44.7歳に対してアセアン主要国は20歳代がほとんどで、人口も増加傾向にあります。
AEC(アセアン経済共同体)が、2015年末までにスタートします。EUのように統一通貨は持ちませんが関税を撤廃し、知的財産権の保護をして熟練労働者の移動は可として「ヒト、モノ、カネ」の行来が自由になり経済の活性化が予測されています。

日本が、更に経済を発展させ生活レベルを上げていくには、アジアに積極的に進出して活躍することが必要だと思います。アジアの人々の90%は親日的であり、日本の技術やアイデアは広く受けいれられています。AI(人工知能)の進化によりあと5年もすれば日本語で話したことを英語に翻訳するスマホも登場するでしょうから、日本語という言語の障害もなくなるでしょう。

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